2017

10.01

イッセー尾形の妄ソーセキ劇場@京都府立文化芸術会館

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私の大好きな俳優、イッセー尾形さん。
テレビetcではお姿を見かけますが、
舞台、一人芝居は本当に久しぶりです。
最後に観た公演は、大手町だったかな?
原宿のクエストだったかな??
京都での公演はなんと5年ぶりとのこと。
フライヤーの写真のイッセーさんは、髪が真っ白になられて、
心持ちふっくらされたよう。
いつもの一人芝居は、どこかにいそうで、
こんな人きっといるいる!というような、
名もなき人々の日常の風景を切り取ったものでしたが、
今回は、夏目漱石の小説の登場人物から。
ただ、主役ではなく脇役、それもその人物についての
記述が1ページにもみたないものや、
台詞さえない人物たち。
イッセーさんが、その人物設定と文章から、
肉付けしていき、形をなした人物を演じていきます。
「坑夫」「草枕」「道草」「門」「明暗」
読んだことのないものもありますが、
読み返して、イッセーさんのそれと重ねてみようと思います。
ウクレレを弾きながらの歌も健在で、
あぁイッセーさんだーーと感無量でした。
「おかえりなさいーー!!」って気持ちでいっぱいでした。
また、来年も公演があるとの事。
今から待ち遠しいです。


舞台
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私の昔の知り合いに『坊ちゃん』に登場する“うらなり”のご子息夫人がおりました。“うらなり”こと中堀貞五郎は、正岡子規の妹・律と結婚したのですが、律が兄の看病のためたびたび帰るので離縁となり、その後他の女性と再婚。長生し、神戸の病院で「あんきぞな」という言葉を遺して世を去りました。90年の生涯でした。ご子息も長命で、島津製作所の重役を務めておられました。
もうかれこれ20年ほど前、劇団民藝の公演「根岸庵律女」が奈良岡朋子の主演で同じ京都府立文化芸術会館ホールで催されたのですが、貞五郎が実家に出戻った律を訪ね「何で別れ話になったのかわからない」と訴える場面があり、いくら勝気な律が相手とはいえ、嫁にもらった女性をすげなく袖にしてしまうような人でないことがわかります。終演後、貞五郎のご子息夫人に「貞五郎さん、大活躍でしたね」と声を掛けると嬉しそうにされていたのを思い出します。当時彼女は80歳過ぎでした。『坊ちゃん』を読んでいただければわかるのですが、漱石によって面白おかしく揶揄される教員たちのなかにあって、うらなりだけは筆ぼうも緩み、懐かしみを込めて描かれるのです。
陽子さんのコメントでは、『坊ちゃん』はイッセーさんの演目に入ってなかったようですが、日本の近代文学をおし進めた漱石と子規という二大巨頭から愛された好人物うらなりは、イッセーさんにとてもピッタリの役だと思うのですが。

竹井閑山(詩人):2017/10/02(月) 16:12:00 | URL | [編集]

竹井さま
貴重なお話ありがとうございます!
「坊ちゃん」読んだことはあるのですが、
”うらなり”が実在の人物で、奥さんが正岡子規の妹さんだったとは存じませんでした。
それらの経緯、興味深いお話ですね。

今回の公演には残念ながら「坊ちゃん」は入ってませんでした。
私は、坊ちゃんの脇役では、乳母の「清さん」が好きです。夢で笹団子が食べたいというくだり(ちょっと記憶があいまいになってるので違ってたらスミマセン)が読みたいがてめに本を探したのですが見つからず(自宅で)結局そのままになっているのを思い出しました。実家には、ハードケースに入った作品集があったと思うので、読み返してみます。

もりもとようこ:2017/10/02(月) 23:07:18 | URL | [編集]

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